DISC REVIEWS 2
…レビューと言うよりは、お気に入り盤紹介コーナーになってます。2ページ目に突入してます。
NOFX / So long and thanks for all the shoes 
思い入れ強すぎな個人的超名盤。とにかく曲が良い。ポップ&キャッチーなメロディ(ちょい甘酸っぱ目)とフックが効いてスパッとした速く短い曲で一気に最後まで飽きずに聴ける。一方中身は、一見アホアホのようにも見えるが、実は社会問題についてそこらへんのオッサンよりも真摯且つ辛辣に考え、その上で"ジョーク"という形に昇華させているものである事がインナーから伺える。その姿勢もカッコいい。個人的名盤だが、誰にでも見て聴いてほしいと思う。
ウルフルズ / ブギウギ '96 
何年も前に買ってて、久しぶりに聴いたらかなり興奮した一枚。決まりまくりのリズムギターに熱い、というより寧ろ男臭いボーカルで非常に本格的なブラックミュージック(宇多田等の方じゃないよ)meetsユーモア、というか能天気なアホっぷり溢れる歌詞でとにかく素晴らしい。本国ブルーズだとドラッグ&アルコールテイスト溢れるところが、田舎の豚の角煮の煮汁テイストみたくなってるのもイイ感じ。エディ・コクランの日本語カバーも、ジャケも、非常にイイ。
D.I. / HORSE BITES DOG CRIES
THE OFFSPRINGと同じオレンジカウンティ出身(確か)のメロディックパンクバンドのフル。このなんともいえないチープなジャケット(中身もこの紙切れ一枚、裏はこれまたよくわかんないチープなメンバー写真)と不思議ちゃんなタイトルのため一般人の購買意欲は全然そそらないと思われるが、実は結構ハードなのに音圧の薄いポンコツ気味サウンドにフニャフニャボーカルが乗っかってポップ且つキャッチーな誰にでも薦められる名盤に仕上がっている。地味に良いよ。
REALITY CRISIS / WHO IS THE MESSIAH?
名古屋が誇るハードコアパンクバンドREALITY CRISIS、その現時点での最新作(04/9/13)。どっちがA面なのか盤の内周に刻まれた細かいマーキングに気をつけてプレーヤーにかけると、同封の歌詞カードの裏にある解説の通りの大炸裂する超電動重圧殺戮ミキサーサウンドに大ショック。ドガドガバシバシくるA面も、ジリジリ且つキャッチーに攻めるB面(メチャ良い)も強力すぎて大興奮、サンクスリストを見て感無量な好盤。
YES / YESSONGS
YESの3枚組みライブ盤。ポップで・スピード感があって・壮大で、というなかなか相反してしまうところをうまくゴチャ混ぜにしたイエスサウンド全開で、"危機"は何回聴いてもカッコイイ。ライブ盤とはいえ、当時名曲といわれた曲はほとんど入ってるし、演奏もしっかりしてるしで物足りなさは少なめ。というかタップリありすぎて一度に全部聴くのは大変かも、な1枚。
中島みゆき / 親愛なる者へ
明るくポップ、けど切ない、フォークというかカントリーというかそんな要素たっぷりの5thLP。「弾き語りしやすいアレンジ」ということで、音数は少ないが逆にサッパリして曲や詞の良さが引き立つつくり。曲も「裸足で走れ」「信じ難いもの」「狼になりたい」等キツめの歌詞のメッセージソングが多くカッコイイ。弾き語り用にコード&簡易楽譜付き、でもLPとキーが違う…。
V/A / DEAD ROCK CITY 〜TOYOHASI CITY HARCORE 2
"ロックンロール×ハードコアパンク×漢気"という豊橋パンクのイメージを見事に体現したかのような豊橋バンド限定強力コンピレーション。ジャンル的には似通っているもののどのバンドも皆個性的で、「これどのバンド?」ということもない。特に音源初聴のdivers、GONE MAD、OUTSIDERにはビックリそして痺れた。超強力ロックンロールで豊橋はまだ死んでないぜ!!!
SEDITION / END IN THE BEGINNING BIGINNING IN THE END
ドギャドギャ突き抜ける速いリズム(ギターのカッティング具合がクセになりそう)と叫びボーカル(聞き取り不能)で次から次へと正に矢継ぎ早のショートチューン中心、でも決めのフレーズや3度コードなど起伏というかポップ要素があって退屈度少なめ。曲間に流れる打楽器系民族音楽もアクセントとなり、ケルト模様やハリー・クラークを感じさせるアートワークもナイス。
ブルースビンボーズ / ロックンロールソウル
ロックンロール、ブルースを基にパンクの反逆精神、ラスタの平和思想、赤道付近系民族音楽の本能のリズム、そして人間の喜怒哀楽をすべて混ぜこんだ最強にロックな1枚。本気すぎて聴き飽きないし、本気すぎてジンとくるし、本気すぎて涙が出る。「無条件の愛、無制限の愛、無境界の愛を目指そう!」と心から言い切る姿勢にはもうひれ伏すしかないと思った。
DEATH SIDE / THE WILL NEVER DIE
DEATH SIDEのシングル&コンピレーション収録曲を収めた2枚組CD。個人的には曲も音も一皮向けたような感の強いdisk 2の方が好みであった。雄叫びの様なゴツいボーカルと非常に音圧の強い演奏、かなりストレートな歌詞(対象はいつも三人称ではなく一人称か二人称であり、そこがまたグっとくる)、そして泣き泣きのギターソロにもうやられまくり。強すぎ。
CAUSE / 同一線上のアリ
名古屋のCAUSEの1st EPで、強力な男女ツインボーカルにズタズタザクザク&ブッとい音でかなりアツくなる1枚。絶叫に近い状態で歌われる日本語の歌詞はパズルのように直接表現と間接表現をかけあわせたような難解な感じであるが、それがまた魅力的であり、聴きながらつい歌詞カードと睨めっこしてしまう。ジャケもカッコよくて、トータルで素晴らしいと思った。
MAD CADDIES / Duck and Cover
ラッパ隊の入った超ポップでキャッチーなスカのバンドで、毒っ気は少ないんだけど、とにもかくにも50sや60sのポップスを彷彿とさせる素敵なメロディとちょいハードな演奏の混ざり具合がもう素晴らしすぎ。これに入ってないけど1曲ミスチルみたいなイントロの曲がある(試聴可)。ちなみにこれ、ライブの時メンバーが「プレゼントだー」って客に投げたのを拾ってゲット。
AFI / THE ART OF DRAWNING
前作から急にホラーパンク路線になったAFI。この5thはあんまり知られてないけどかなりの名盤だと言えよう。音はハードコアの中に叙情味を足したような感じで、もの悲しげでエモーショナル(非ワビサビ・非エモコア)。速めの曲から重い曲までどれも渋いコーラス&キャッチー要素を持っていて且つ多彩(でも曲のカラーは統一)。これがメロディックハードコアだと思う。
THE LIVING END / S/T
ハードでありつつもポップ、というよりはポップでありつつもハード、みたいな。ちゃんとロカビリーテイストあるよ、けどそれだけに固執はしてないよ、みたいな。ロックとポップの絶妙なバランスがなんともナイス。しかもかなりのテクニシャン揃いらしく、演奏もしっかり、曲も多彩で、さらに1曲の中でもちゃんと展開もありで1枚通してもダレず、かなりロックな好盤であろう。
NOFX / THE LONGEST LINE
NOFXのミニアルバム、世間的にはタイトル曲かレゲエな5曲目が一番人気で実際かなりの名曲だと思われるが、個人的には他の曲のプログレッシブな展開とオブリ弾きまくりなギター&動きまくりなベースラインにもうドキドキしまくり。軽快なドラムも歌もばっちりキマりまくりで、カッコよすぎ。裏ジャケでドレッドヘアを振り乱してギターを弾くMelvinもカッコよすぎ。
FLASH GORDON / TROMA CITY POLLUTION ATTACK!
「センパイ!!どこまでもついていきます…や、やっぱりついていけるところまでにしておきます!!」的な超エネルギッシュなパワー全開FLASH GORDONの1stフル。一見コミカルではあるが、彼らの音楽は80年代からたれ流し続けられた公害と現代社会に潜む病理に対するドクドクモンスターからの警鐘に思えてならない、と考えることができないこともない気がする。
POST REGIMENT / S/T
Fromポーランド、女性Voのパンクバンドの1st。演奏自体はわりと激しいのだが、歌はポップ且つキャッチー。さらに耳にこびりついて離れない東欧独特のメロディ(マイナー調)とフシギな語感を持つポーランド語の歌にもう心臓丸ごとガッシリわしづかみされちゃってグっときまくり。いろんなタイプの曲をやってるし、聴き飽きるどころか逆にどんどんハマる1枚。
中島みゆき / 生きていてもいいですか
メタリカのブラックアルバムなんか比ではなく、BLACK SABBATHの1stでさえも超えそうな大傑作。ひたすらヘヴィな内容ではあるが、フォークとロックとニューミュージックを混ぜて消化して昇華させた楽曲はいやみもなくダレもせずカッコよすぎる。絶対的な音数は少ないにも関わらず一音一音の迫力がケタ違いである。これが本当の意味で「激しい」音楽なのかも。
BAD BRAINS / LIVE
その名のとおりライブ盤。初期から後期までまるでベスト盤のような選曲であり、音もしっかりしてるしこの一枚で満足度はかなり高いといえよう。1曲目"I"からラスト"Secret 77"まで、ハードコアパンクからヘヴィロック、ポップロックを黒いビートでのみ込み駆け抜けたバッドブレインズはやはり偉大であったと感じる。でも実際はそんな理屈抜きで興奮できる盤なのだ。
LOGICAL NONSENSE / Expand the Hive
次々溢れる音の暴力!これが「ハードコア」だっ!バッキバッキのBaにツインGt、ツインVoで炸裂する破滅サウンドが時にブルドーザーのように、時にチェーンソーのようにエッジたちまくりでもがき続け、挿入される悲壮なアルペジオに鳥肌も立ちまくり。実は練られた曲展開(まるで幾何学模様)にシンメトリーのアートワークも統一感バッチリ。しかも社会派なり。
©takao ito