なつかしきむかしのひびかな

DISC REVIEWS

 …レビューと言うほどたいそうなものではなく、感想やら何やら。

FRENZAL RHOMB / A Man's Not A Camel
FRENZAL RHOMB / A Man's Not A Camel
豪州産。テンポが速くてメロディックでポップで、と一時期大流行したスタイルの音だが、ここのギターは何気に芸達者で小技がきいていたりベースはスラップばりばりだったり、アルバム通すとわりと幅広くロックした音楽を演奏していてあなどれない。そういえばこのバンド、一度来日してて、勿論ライブ見に行ったけど、気さくなお兄さんたちだったなあ。


CUDA / HELLFIRE
CUDA / HELLFIRE
こちらもロックンロールであるのだが、よりヘヴィ。チューニングを下げて、ぶっとくドライヴさせ過ぎのギター(非メタリック)が曲を引っ張る、所謂ストーナーロック。音を日本の風景にたとえるなら、人里離れた山奥の小さな泥沼の上で一匹の黄緑色のアマガエルが夜明けまで飛び跳ね続けて踊り狂う、みたいな。KISSやBLACK SABBATHをよりモダンにした感じ。


ヤジ漢BG-R / 灼けたらマッハ
ヤジ漢BG-R / 灼けたらマッハ
とにかくロックンロール度数は750度、ガンガンズバズバ飛ばす感じがかなり激シブ&新鮮。あっ、この感じが帯に書いてある『漢のスピードロック』か!ノリノリギラギラの音からはゴツい漢達が汗ダクダクで演奏する姿が想像でき、軟弱やスタイリッシュという言葉とは超無縁。奇をてらわない、ありそうでなかった超硬派スタイル。兄貴、シブすぎです…。


中島みゆき / ひとり上手
中島みゆき / ひとり上手
ドーナツ盤シングル45回転。曲の良さはもちろんのこと、この頃の中島みゆき独特のマイナー調と暖かくて柔らかい音、寂しげな空気感はかなり自分好み。どこか懐かしい、というかこれを聴くとなぜか幼稚園の頃の記憶が強烈にフラッシュバックする。が、今改めて聴いても素晴らしい曲だと思う。このまま最近の曲の影で忘れられていくのは惜しすぎる。


Oi POLLOI / T. H. C.
Oi POLLOI / T. H. C.
メタルテイスト全開でザックザクに歪んだGuにゴリゴリのBa、それにシャウティングなVoとタイトなDrによる、酩酊感をもたらすという快楽成分T.H.C.冠するタイトル曲はミッドテンポのポップ&キャッチーなパンクロック。がなりながら歌うVoも驚くほど違和感無し。B面は音が炸裂する感じ全開のハードコアパンク。そしてEP一枚を通じて統一感と強力な気迫あり。名盤。


THE PILLOCKS / CLIT COPS split
THE PILLOCKS / CLIT COPS  split
ドイツの2バンドによるスプリット7"。クリスマス記念盤ということで、どちらも曲はクリスマス関連。THE PILLOCKSは男クサいスカパンクで軟弱さゼロ、思わず一緒に歌いたくなる2曲を収録。CLIT COPSはあのワムの名曲ラスト・クリスマスのカバーソング。もう気持ちイイぐらいノリノリのカバーでこれまたナイスな出来。クリスマスになったらかけよう。たぶん一人で…。


ROTARY BEGINNERS / 1st EP 2nd Press
ROTARY BEGINNERS / 1st EP  2nd Press
日本語の歌詞にヒネったような独特のコード進行が個性的としか言い様のないパンクロックfrom豊田市。歌詞も深く考えられているようで全体を通すとわかるようなわからないような哲学的な感じだが、ちりばめられた強いメッセージがガツンと伝わってくる。B面1曲目「輪の中で」はなんだか自分に言われてるような気がして曲と歌詞とが頭の中でずっとループしてしまう。


RANCID / RADIO RADIO RADIO
RANCID / RADIO RADIO RADIO
NOFXのBa/VoのFAT MIKE主宰のレーベル、FAT WRECK CHORDSから出てるRANCIDの7"。アナログすぎる音質&音圧感、主張しまくるブリンブリンのBaにVoはダミ声…でも出来上がる音は非常にポップ&キャッチー。な、なんで!?掛け声ありハモリありのコーラスワークといい、もうツボをおさえまくり。ヘンにひねくれたところもないし、定番&名盤だと思った。


NOFX / Pods and Gods
NOFX / Pods and Gods
いつも一緒のようで実は毎回違ったことをしてて楽しませてくれるNOFXの7"。今回は8ビートにエレクトロニックな雰囲気のピロピロ摩訶不思議ギター単音メロディが印象的なA面とマイナー調のスピードチューンのB面で2曲入り、勿論どちらもサビは非常にポップ。カッコイイ!しかもわざわざアメリカから国際郵便為替を使って通販したという思い出深い一枚なのだ。


PAINTBOX / Singing Shouting Crying
PAINTBOX / Singing Shouting Crying
大好きPAINTBOXの1stフル。これは下記の2枚と違ってメジャーキーでノリノリのロックンロールな曲が多い。ただバイカー系ではなく、歌いながらも"Shouting"なVoといい核にはジャパニーズハードコアのドロッとした感触がある。ただハードコアロックンロールでもやはりキャッチーな歌があり説得力があり、ただただ何度も再生ボタンを押してしまうばかりであった。


RESISTANCE / Joker
RESISTANCE / Joker
「吼える」ボーカル(「がなる」ではない)にペンタトニックなギターフレーズ、とわりと王道なロック要素をザクザクとした感触のギター、極太ベースにマシンガンドラムとブレンドして出来上がる漢の鉄馬系ハードコアパンクロックンロールにかなり痺れた。日本語で堂々と歌い上げられる歌詞も考えの押し付けではなく、スカッとする。やっぱこれがロックンロールでしょ。


GASTANK / HEARTFUL MELODY 1983-1988
GASTANK / HEARTFUL MELODY 1983-1988
PUNKでありHR/HMでもありくだらない「ジャンル分け」を無用にしたかなりかっこよいガスタンクのベスト盤。時期によりPUNKとHR/HMのブレンド具合が全く違うが、個人的には歌がしっかりして且つスピード感溢れる中期が一番好みであった。所謂「泣き」のギターや、ただルートを刻むのではなく一貫してメロディを弾きまくるベースが曲を単調にせず、心奪われた。


BAD BRAINS / Rock for Light
BAD BRAINS / Rock for Light
説明不要、ハードコアパンクの起源ともいえるワシントンDC/ニューヨークのバンド。聴いてドキドキするのはやっぱりポップな感じの曲が多いからかも。"Sailin' On"や"At the Movies"は名曲。ラスタファリアンなのでレゲエも何曲か入ってるが、曲のつなぎに違和感が感じられないのが非常に不思議。Positive Mental Attitude。


PAINTBOX / EARTH BALL SPORTS TOURNAMENT
PAINTBOX / EARTH BALL SPORTS TOURNAMENT
これが「ジャパニーズハードコアパンク」ダ!と言い切れる1枚。買って以来一体何周聴いたことか。がなり続けるのに歌心あるボーカル、うねるベース、重く走るドラム、凄まじい泣きのギターソロが渾然一体となってもうひれ伏すしかないようなものすごい音楽。ただ外に向けた攻撃ではなく、自分たちにも向けたメッセージがジーンとくる。


PAINTBOX / Cry of the Sheeps
PAINTBOX / Cry of the Sheeps
人生を変えた1枚其の二。ミドルテンポでがなりつつ歌われるポップでキャッチーなメロディの1曲目はどこか80年代アニメソングを彷彿とさせるが、それだけではなくハイレベルな演奏とポジティブなメッセージは説得力にあふれ、なにか大きく人生を変えられたような。聴いたらもう動き出さずにはいられない強力なエナジーが充満してます。


MARTEN'S / The Worst of...
MARTEN'S / The WORST of...
シンプルでパンクロックな曲とポップでキャッチーなメロディに、現実を誤魔化すのではなく自分と現実を直視して悩み続ける正直な歌詞がうまく合わさって心にグサッと。これは消費されるために作られた音楽ではないと言える。オリジナル盤もよいけど、もう売り切れで廃盤なのでこれはフランスのレーベルから出てる編集盤です。


KING CRIMSON / Red
KING CRIMSON / Red
こ、これはすごい!と今更になってハマったキングクリムゾン。この音源は初期のドタバタする感じの曲はなく、しっとりしたメロディの大人っぽい感触の曲が多く…と思いきや、やはりどの曲も観念的に非常に攻撃的というかヒネりがあり、変拍子もアドリブも盛り込んで壮大に展開される。「Starless」のラストの盛り上がりは圧巻。


HAWKWIND / SPACE RITUAL
HAWKWIND / SPACE RITUAL
邦題は「宇宙の祭典」なUKのサイケデリックプログレバンドということなのだが、もう音もそんな感じでスペーシー&サイケデリック。ピキューンと飛び交う電子音にブリブリのベース、「あ〜これキマっちゃってるね」な感じのヘロヘロのボーカル&コーラスがただただひたすらのんべんだらりと繰り返される。それでもやっぱり曲はよい。むむ。


SLEEPES / テントセン
SLEEPERS / テントセン
間違いなく人生を変えられた1枚其の一。かなりハードな演奏にポップでキャッチーな素晴らしいメロディが女ボーカルで歌われるというバンドで、曲もインストあり超ポップナンバーありハードコアパンクありでバラエティ豊か、しかもかなり胸キュンな感じ。あんまり知られてないのが不思議なくらいの大傑作。いやーカッコイイ!


BUZZTONIX / ANSWER DOESN'T SHOW
BUZZTONIX / Answer Doesn't Show
どう聴いても電子楽器一切無しのパンク&ロックンロールであるのに、どこかHAWKWINDを感じさせるスペーシーでサイケな浮遊感が漂う不思議の世界の音が一度ハマるとかなりクセになり、猿のように毎日毎日聴いてしまう不思議の国のCDであると思った。フニャっとしたVoとやたらとゴツい野郎達のコーラスとのコントラストもおもしろいし、且つカッコよかった。



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